収入が限られている中でも資産を増やしたい人が、まずやるべきことは節約です。
少しでも出ていくお金を減らして運用に回さなければ、いつまでたってもお金は増えません。
と、こんな偉そうな前置きをしておきながらの告白です。
少し前までの私は恐ろしいほどの浪費家でした。
いや、今も長年の悪癖から脱却するために四苦八苦しています。
どうも、こんばんは。
8月の食費が7万円を超えていた「独身一人暮らしの」みりりっこです。
ちなみにみりりっこは高給取りのバリキャリでもセレブな奥様でもありません。
ただの中小企業の中間管理職(薄給)です。
…にしても、なぜ今になってこんな恐ろしい記録が発掘されたのか。
それは、なんとなく買い物の記録を取るだけで分析やチェックもせずに放置してた家計簿アプリ・Zaimの履歴を先日ようやく掘り出したからです。
(積み立て投信といいホント放置プレイ多すぎですね)
いやもう本当に白目になりましたとも。
頭も真っ白。
「一人で食費に7万てどこのセレブだ身の程を知れ!」
「気づくの遅すぎ!」
「どう使ったらこんな額になるんだボケー!」
「というか何のために家計簿アプリつけてたの!?」
と、頭の中で自分に対してクソリプを100連発位放ちましたが、出て行ったお金は二度と戻ってきません。
みりりっこの支出状況はさながら「ダメ家計の見本市」です。
例の8月ですが、食費7万のうち、スーパーでの食材は約3万円。
そのほかはスイーツやチーズなどの嗜好品(だいたい成城石井)、外食、カフェでのお茶代に消えていました。
もう少しで家賃を追い越す勢いです。
なのにこの頃から週の半分くらいはお弁当を持参して、自分の中では節約してるつもりになっていたんですね。
でも結果はこの通り。
よくよく考えてみると、8月は人手不足で慣れない仕事(肉体を酷使&効率の悪い単純労働)を突然やる羽目になり、通常業務もストップさせられものすごくストレスと過労が溜まっていました。
Zaimの履歴をよく見ると、帰りがけに無意識に駅ナカの「成城石井」とかで嗜好品や総菜やらで¥1000~¥2000くらいの買い物をちょこまかと繰り返しています。
疲労とストレスが溜まっている時によくある行動パターンです。
道理でお金がなくなるわけですね。
自炊弁当での微々たる節約効果など、成城石井で無駄使いすれば吹き飛びます。
でも自炊で弁当を作ったり、リーンゲインズダイエット※のお蔭で体重も微減だったので、食費にたくさん注いでいる自覚がありませんでした。
(…恐るべしリーンゲインズ。)
※リーンゲインズ=一日のうち食事時間を8時間以内に収めるダイエット法
こんな浪費生活を続けていたら、いくら投資の知識を身につけようと一生お金も増えず、社畜人生からも卒業できないことは明白です。
なので、自分で自分の浪費癖の要因を鬼姑のごとく厳しい目線で切り刻み、改善に向けた具体策をまとめてみました。
ちょっと重ためな内容ですが自分で自分を叱りつけるために書いてるだけなので、こっから下は読んでいただかなくても全く構いません。
ただ、万一同じような悩みを持つ方がここにたどり着いていたら読んでみてください。
浪費癖が止まらなくなった原因を分析してみた
大きな経済的危機を経験したことがない。
みりりっこはフツーのサラリーマンの父と専業主婦の母のもとに生まれ育ち、裕福ではないけれど大学まで通わせてもらえました。
大学出た後も転職は2回したものの、無職の期間は殆どなく常に給与収入がありました。
万年薄給ではありますが、極端に困窮するなどの危機はありませんでした。
結果危機感が養われることなく、いい加減な性格も相まって財布の紐も緩みっぱなしでした。
養う家族がいない
みりりっこは独身一人暮らしです。
両親は年金暮らしですが持ち家+基本倹約生活なので、今のところ経済的に支える必要はありません。
妹も既に結婚&出産し、自分の家庭を持っています。
なので養うのは自分ひとりです。
子供がいれば養うために、将来のためにと必死で貯めたでしょうが、残念ながらその機会は訪れませんでした。
大きな出費や借金がない
みりりっこには持ち家も車もありません。
ブランド物のバッグとか時計といった高額商品にも無縁です。
飲酒・喫煙・ギャンブルも無縁。
未婚のため結婚にまつわる大きな出費(式費用・新婚旅行など)
海外旅行も社会人になってから行ってません。
大きな出費もない代わりに、「これを手に入れるために他を節約しよう!」といったメリハリがありませんでした。
こんな風に「守る対象」も「大きな目標」も「危機的状況の経験」もなかったため、年齢とともに「目先の欲求を満たすだけの浪費」に拍車がかかるようになっていったのだと思います。
大人になるまでに「お金の教育」を受けてない
父はドのつく倹約家で資産運用にも熱心でしたが、お金の知識や節約について子供を教育したことはありません。(というか子供の教育そのものに無関心)
おまけに要領が悪く株式投資では損ばかりし、家の中で不機嫌をまき散らすタイプ。
子供の私にとっては「いつも不機嫌でケチケチしている父」につまらない印象しかありませんでした。
母は「生活のために」外で働いたことのない専業主婦。
もともと浪費家タイプですが、父の倹約主義に不満を抱きながらも長年従っていました。(いつも父にイライラしていて、私は毎日のように愚痴を聞かされていました。)
お金の知識も皆無で、毎月の生活費さえ確保されていればOK。
父がどんな資産運用をしているかにも一貫して無関心。
こうした家庭環境で、私の中には「お金が欲しい」と思いながらも「お金に対して漠然と嫌悪感と面倒なイメージ」が形成されました。
とはいえ、
「自分が節約できないのは育った環境のせいだから仕方ない!私は悪くない!」
などと言い訳をするつもりはありません。
それは自分の人生が「他人の考えに支配される」のを許容するのと同じこと。
こうやって直視したくない現実に向き合うのは、ダメだった理由、自分の抱える問題を知って、「じゃあこれからどーすんの?」を考えるためです。
家計を立て直すために優先すべきこと
自分の家計を分析してわかったことは、私が最初に取り組むべき課題は「資産運用の知識を身につける」とか「ブログで稼ぐ」以前の問題だということでした。
「敵」も「救いたい相手」も他の誰でもなく自分自身。
だから、ただ記事数を稼ぐとか、Google先生の顔色を窺ってブログのPVを増やすとか、耳障りの良いことを呟いてTwitterのフォロワー数を増やすとか、そんなことを気にしている場合ではないのです。
最初に私がやるべきことは、
「自分自身のどうしようもなさと向き合い、闘う」ことです。
でもやみくもに大きすぎる目標を掲げて努力と根性で乗り切ろうとすれば、これまでと同様に挫折することになるでしょう。
なので、今の自分のレベルと性格に合った目標をその都度立てていく必要があります。
具体的に何から手をつけるか
自分の出費を把握・コントロールする
家計簿アプリ・zaimは引き続き活用します。
ただこれまでのように目的なく記録をとるだけで終わらせず、項目別に予算を立てて範囲内に収まっているかチェックをするために使います。
買い物にまつわる「行動」を変える。
これまでも節約に挑んだことは無数にありましたが、いつも意志力でなんとかしようとして挫折してきました。
そもそも意志力で乗り切るのはどだい無理なんです。
なので行動パターンを変えて無意識の浪費を回避する策を取ろうと思います。
まずは一番改善すべき食費から手を付けたいので、具体的にはこんな習慣付けをするつもり。
- 通勤の際、誘惑の多い成城石井などの前を通らないルートで帰る。
- スーパーへ行く曜日を絞る。(プラス、1回の予算内で収める)
- 出勤前に飲み物を買いにコンビニに立ち寄らない。(水筒のサイズを一日持つサイズにアップする)
- 完璧な弁当を目指さない(作り置きが減る週末も、一部だけ総菜を買ってプラスするなど)
- 朝活(読書)にお金を使う場所を選ばない。(カフェでなく、家と職場に変更)
- (あんまり早いとオフィスに入れないので、出発時間を遅らせる&オフィスが開錠される時間に一番乗り)
お金を使うことによる時間・空間のの無駄使いもなくす
何かを買うと、「お金」だけでなく「時間」や「空間」も消費することになるからです。
例えば私の趣味である「ハンドメイド材料」であれば、選んで買う時間だけでなく、それを使って「作品を作る時間」、「作った作品を使ったり管理する時間」が発生します。
作らなければ作らないで、ただお金と収納する空間を浪費するだけ。
(私はあれもこれも興味を持ちすぎるので、こっちの方が深刻かも。)
管理しきれず使いきれないほど物が増えれば収納場所はすぐにいっぱいになり、部屋も散らかります。
部屋が散らかれば気持ちも疲れますし集中力も散漫に。
なので買った後も時間や空間を無駄使いする買い物をしないようにする。
…当面の課題はこんな感じです。
まず「今の自分」にできることはこれくらいでしょう。
お金や時間の無駄使いをなくし、大事なことに集中できる余白を増やし、資産を増やすための勉強をする。
地味でつまらないことこの上ないですが、これが私のたどり着いた結論です。
きちんとしている人から見たら、「そこからかい!?」「レベル低っ!」と呆れられること間違いなしです。
私自身も一念発起してブログやTwitterを始めたばかりの頃は(といっても1か月前)、こんなダメな自分を直視できず、背伸びした記事や理想論ばかり書いていました。
(あまりにしょうもないものは消しましたが)
でもくだらない見栄やプライドで自分の欠点をごまかしているうちは、自分を変えることなどできません。
他人様のクソリプが飛んでくるまえに、自分で自分に大量のクソリプをぶつけてボコボコにする位にならなければ、一生冴えない人生を送ることになるでしょう。
箕輪 厚介さんのベストセラー本「死ぬこと以外かすり傷」に
SNSでは嘘は付けない
という言葉がありました。
更に、
自分は何者で、何がやりたくて、今何をしているか。自分という者が激しく問われる。
という言葉があり、この後に
そこに共感が生まれればフォロワーは増えていき、ビジネスにおいても熱烈な支持者になる。
と続くわけですが、
私の場合は「世の中に対して」ではなく、まず「自分自身に対して」自分自身を問い直すことからのスタートです。
私は「経済的自由を手に入れている人」や、「素敵なライフスタイルを送る人」などのブログやSNSに憧れて、何も考えずにブログやTwitterの世界に足を踏み入れた人間です。
でも色々な人の考えや情報の渦に飲まれるほど、自分の無知やダメさ加減が浮き彫りになってきました。
「自分の言葉を外に向かって発信する」ことが、「自分が自分についていた嘘やごまかしをあぶりだす」ことになるとは、思ってもみませんでした。
そうして自分が無意識にかぶっていた張りぼてがボロボロ剥がれ落ち、だんだん記事やツイートの内容や言葉も、自分のダメな部分がそのまんま出てくるようになってきましたが、それで良いのです。
ブログを始めて1か月、ようやく自分の土俵に立てた気分です。
これからも「みりりっこ」(=自分のダメな部分を凝縮した自分の分身)を叱咤激励しながら、このブログを「お金のことがわからない!」から「お金のことがわかってきた!」にパワーアップできるよう自分のペースで走っていくつもりです。
どうぞよろしく。
ちなみに「死ぬかす」は今年読んで一番良かった本です。
まだの人はぜひ。